2023/09/04

採用ペルソナ

採用活動を行っていく中で、「採用したい人物が応募してこない」「採用してもすぐに離職してしまう」などといったことは経験ありませんでしょうか?
これは、採用においてミスマッチが起きてしまっているかもしれません。
ペルソナの設計でこの問題を回避できる可能性がありますので、ご一読ください。

ペルソナ

採用ペルソナとは?

そもそもペルソナって何?

マーケティングで使われる言葉で、自社製品やサービスを利用する典型的な顧客の人物像です。
採用におけるペルソナは、自社が採用したいと思う人物像の事。
採用したいと思う人材像を、まるでその人物が実在しているかのように想像し設定していきます。
なぜ採用にもペルソナが必要なのでしょうか?

採用ペルソナのメリット

(1)理想の人材を自社に迎え入れることが可能になる

どうしても、求人広告に出している求人原稿に記載してしまう文言などは広告会社任せになりがち。
そこはすぐに改善が必要です。
できるだけ、どんな人材に来てほしいのかを明確に決めてそれを発信すること。

(2)ミスマッチの解消

「思っていた会社と違った」「求人原稿の内容や面接で聞いていた話とは違う」などと入社してから違和感を感じ退職するケースが非常に多くなっています。
これでは、せっかく時間をかけて採用選考をしてきた事が全て無駄になってしまいます。
採用ペルソナは理想の人材像の「趣味」「住居」「価値観」などといったことまで深堀する為、自社の理念や社風にあっているかどうかが判断しやすくなります。

(3)自社内で共通認識を作ることが可能

採用ペルソナがしっかりと決まっていることは採用基準が明確であるということです。
採用基準が明確であるということは、採用担当者との間での認識のズレが起きにくく、
面接官が途中で交代するようなことがあっても、どういう人材を採用したいのか共通認識をもって採用活動することが可能になります。

採用ペルソナの設定方法

(1)管理者や従業員にしっかりとヒアリング

自社には「どのような人材がいつどの程度必要なのか」をしっかりと把握することが事業計画を実現していくためにとても重要です。
「なぜこんな人を採用したのか」などといったことが起きないようにしっかりとヒアリングすることが重要となります。

(2)採用の目的を明確にすること

「なぜ自社に人材を新たに入れる必要があるのか」を明確にすることが重要です。
新たな新規事業を始める為の人材が欲しいといったことであれば、その新規事業を軌道に乗せていくために必要な能力などを決めていかなければなりません。
そもそもその部署には2名必要なのか、1名なのか。

(3)自社が欲しいと思う人物像の採用要件を洗い出す

採用の目的が明確になれば、後は自社が求める人物像を書き出していってください。
書き出した条件が

「経験者」
「30代前半」
「既婚者」

などであれば、「業界経験が2年以上ある30代前半の既婚者」
更にそこから「趣味」や「仕事に対する考え方」などを考えていきます。

(4)要件の絞り込み

書き出した条件を絞り込んでいき、仮のペルソナを設定し、経営陣や現場に共有します。
絞り込んでいく際にも、「必須」「あると望ましい」「不要」などのように優先順位をしっかりとつけていくと現実的なペルソナに近づいていきます。
仮に設定した人物像があまりにも実際の採用市場とはかけ離れたものになってしまっていたら、求職者の目にとまりません。

(5)設定した採用ペルソナを採用基準として採用活動

要件を絞り込んだ採用ペルソナを自社の採用基準として求人原稿などに盛り込んでいきましょう。
発信しないと誰も知りません。知ってもらうことが始まりです。

この採用ペルソナをしっかりと共有しておくと、途中で面接官などが変更したとしても採用基準が明確な為、採用したい人物像がブレずに選考ができます。

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